クラッシック音楽と ジャズの演奏の大きな違いに 自由がある 異論や例外はあるのだろうが 印象として クラッシック音楽の自由は 作曲者や指揮者に在り 演奏家にはない これに対して ジャズの演奏では 演奏者に自由がある 概して言うと クラッシック音楽では 規律が賛美され ジャズ演奏では 自由が賛美され... 続きをみる
ルアーなお金たち、言葉たち、命たちの人気ブログ記事
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桜の樹が 毎年春になると 同じ花を咲かせてくれる 去年の花は散り また新しく花を咲かせてくれるから 去年とは違う花なのでけれど 姿かたちは同じ花である この違いながらも同じである花が 流転する万物の中で 再び現れるのである このような 同じ花を再現する能力において 生命は流転を免れながら 息づいて... 続きをみる
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物質は 物質としての外 記憶としても残存している ステンレスのネジの記憶は ステンレスではない ネジでもない 記憶である しかし その記憶は ステンレスを語り ネジをも語る 記憶は 記憶そのものの存在の外に 記憶の対象をも存在させている 鏡が 鏡として存在すると同時に 鏡像を映しているのと相似して... 続きをみる
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記憶にも 実践にも 感情がこびりついている そして 道しるべになっている 私は 私の中に湧き上がるべき感情を求めて 記憶をたどり 思考し 実践を繰り返している 「ああ、よかった」とつぶやくとき いい方に流れていると判断して 理性的に「よかった」と思う時もあれば 心の底から 感情的に「よかった」と思... 続きをみる
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自分の痛いのはよくわかるのに 人の痛いはわからない ただ 人の痛いのは 状況と自分の経験から想像するだけである この想像は 思考の一種だろう 私は 私が痛みAを感じている時の状況Bを記憶している 彼が未知の痛みCを感じている時の状況Dは 私の記憶の中の状況Bとほぼ一致している よって 彼の感じてい... 続きをみる
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投げても ただの紙はひらひらと舞い落ちるだけなのだけれど この神を追って紙飛行機にすると 空高く飛ばすことが出来るようになる この紙飛行機を折ることを覚えたこどもの頃 折ることが出来るということに喜びを覚え 何機もの紙飛行機を折った そして まだ紙飛行機の折り方を覚えていない年下の子供らに 得意に... 続きをみる
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「その鰹節は人間のものである」 という決定論を受け入れる能力のない猫も 「吾輩は猫である」 という決定論を受け入れているらしく 猫として生きている 私も 「吾輩は人間である」 という決定論を受け入れて生きている その上で 「これは私のものである」 あるいは 「それはあなたのものである」という 過去... 続きをみる
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また食卓の上に乗り ほうれん草のおひたしの上にまぶした鰹節をねらっている 猫の話である 何回怒っても 鰹節を取り出すと寄ってきては 鰹節を食べたがる 人様のものと 自分のものの区別をつけれないのであるから 始末に悪い 同じ鰹節でも 猫のものと 人様のものがあるのであるが 人間はそれを理解し立派に行... 続きをみる
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外は 雪交じりの強風である 遠くは 白くかすんでいる こんな天気の中で 高気密住宅の部屋の中で ぬくぬくと過ごしていると 文明のありがたさが身に染みる 野生の猿や鹿は 今頃どこで寒さを耐えているだろう この様に 人智の恩恵に浴しているには むろん 認知の恩恵に報いなければならない ここに 社会への... 続きをみる
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「好き」「嫌い」だけでやってゆければ良いのだけれど 「嫌い」を避けるために知恵を働かせると その結末に「良い」「悪い」が現れる たとえば 雨に濡れるのは「嫌」なので 傘をさす 傘をさし濡れなければよい傘で 濡れてしまえば悪い傘ということになる だから 穴の開いていない傘は「良い」傘で 穴が開いたり... 続きをみる
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ナリヌワイ氏が亡くなった 組織を裏切るものの末路は哀しいものになる と 相場が決まっている、、、らしい この哀しみを肥やしに 組織が太くなるというのが定石ということらしい * アフリカ大陸を 緑の草を求めてヌーの大群が大移動をする 群れからはぐれて孤立したヌーは ライオンなどの肉食動物の格好の標的... 続きをみる
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「こういうことは良いことで ああいうことは悪いことです」 世の中には こうした道徳的言説に満ち溢れている このような道徳的言説により 人間の行動が制限されている こうした道徳的言説とは別に 人間の行動を制限する言説に 個人的お願いがある 「こういう状態なので こうして欲しい」 「こうした事情な... 続きをみる
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思考の世界の中の大空に 「善」という字を描いてみる その「善」に 「善」についての語らいや 「善」とされる経験を紐づけてゆくと 大空に浮いていた「善」が 次第次第に落ちてきて 心の中に納まった 心の中に納まるや 「善」についての語らいや 「善」とされる経験が心を震わせながら いよいよ本物の「善」と... 続きをみる
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私は 私以外のものにはなれない 猫になりたくても 猫の着ぐるみを着るのがせいぜいである 猫ではなく 同じ人間でも 他人にもなれない 私は 私でい続けなければならないらしい 私の意識が 他のものになろうと決意したところで この事実は変えられない この意識を無視した同一性の保持には 前例踏襲が寄与して... 続きをみる
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雪道でスリップを起こし 対向車にぶつかってしまったことがある 雪道なので 互いに ゆっくりと走っていたので大事にはならなかったのだが ブレーキもハンドルも利かない状態で 数秒間滑り ゴツンとぶつかり停車した この数秒間 突然 世界はスローモーションのように動いていた 何も考えられず 何もすることも... 続きをみる
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言語が 視覚や聴覚に依存しているように 芸術もまた 視覚や聴覚に依存している 五感の中で 視覚や聴覚は 遠いところを知覚するための遠感覚といい 味覚や触覚は ごく近いところを知覚するための近感覚ということがある 臭覚は遠感覚とも近感覚ともいえよう 近感覚は 食べられるものか そうでないかを分別する... 続きをみる
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言葉には 文字としての形と 発生の音とがある 形と音の関係は 言語圏で代々引き継がれているものであり その関係性は経験的なものであって 言葉が生まれる前から運命づけれたものではなさそうである さておき 人間には 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の5つの感覚がある メジャーなものとしては このうちの視覚... 続きをみる
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「むかしむかしあるところに おじいさんとおばんさんが すんでいました」 こうした言葉たちを読むと 頭の中に おじいさんと おばあさんが生まれてくる おじいさんやおばあさんばかりではない 龍や雷様も生まれてくる 言葉には世界を創造する力がある そうした世界を 言葉たちがさらに動かす 凍てつくよう... 続きをみる
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考え事は 忘れることと 思い出すことを繰り返しているところがある 今在ると 今無いを繰り返しているのである 「無かった」ものが急に「在る」になり 「在った」ものが急に「無い」になる 実際には 光が当たりある様に見え 光が別のところにあたり そこには光がなくなり見えなくなるようなものなのだろう そん... 続きをみる
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ヘリコプターや竹とんぼの羽は 止まっている時は板状の棒であるが 高速で回転している時には円盤に見える このことから 今といものは 時間の断面ではなく わずかな時間の動きとして認識されている と考えられる 認識も 動きであるから 時間の経過が必要ということだろう この 今という動きの中で 私の意識は... 続きをみる
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何も考えず ただ現状を見聞きしている状態を 純粋体験というらしい なぜこうなったとか これからどうなるとか なにをしてその後どうするか なんてことを一切考えず ただ感覚器から周囲を体験する このような純粋体験から切り離された思考を 純粋思考と呼べるだろう 普段は 体験と思考が交錯しながら 意識が活... 続きをみる
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考え事をしていると 「何をボヤっとしているんだ」 と叱られることがある 実際に叱られなくとも 周囲から 「ボヤっとしてしているなよ」 といった目が注がれることがある 考え事をしていて 赤信号が青に変わっても 車を発進しないことがある 後ろの車がクラクションを鳴らしてくれ 我に返って 慌てて発信する... 続きをみる
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考えるという行為には 努力が必要で その努力を怠ると 思考は潰えてしまう とあることに集中していると 別のことを忘れてしまうのも そのせいだろう ところが 実体は忘れてはくれないから 忘れていたことが 眼前に現れ 時に呆然とするというようなことが起こる 約束事を忘れ すっぽかしたような場合がそうで... 続きをみる
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排便とか排尿は 蔑まれているのではないだろうか 排便や排尿をするときには 人様の目を避けなければならないらしい そんなことだから 日に数回 個室にこもり黙想することになる 集団から離れ 一人に戻る時である 周囲の人々にあわせて 自分を脚色していた疲れや嫌悪が ため息とともに漏れたりする このため息... 続きをみる
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太陽が 仮に 巨大なブラックホールだとしたら 光の進む向きは 逆転し 太陽から外側に向かうのではなく 太陽に向けて進むことになる 黒い太陽にむけて 光が進むことになるから 朝日が昇るとだんだん暗くなり 日が沈むとだんだん明るくなる その明るさを 今の太陽のように一点からやってくるのではなく 太陽と... 続きをみる
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実体を写し取った思考と 思考を写し取った実体は 互いにパラレルワールドの関係にある 完全には一致しないが 相関関係を結んだパラレルワールドである その時計と この時計が 同じような時を刻みながら 違う時を刻んでいる この時計たちのようなパラレルワールドが 実体と思考の間にも成立している そして 複... 続きをみる
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見たいと思うものがあり 会いたいと思う人がいる こうした思考が 私の身体を動かす そして 動いた身体が 私の思考を刺激して 新たな思考をもたらしてくれる その新たな思考が 私の身体を再び動かす 時に 古い記憶がよみがえり 時に 眠らせていた欲望がよみがえり 思考が動き出し 私の身体を動かす 雪が降... 続きをみる
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森には森の世界があり 草原には草原の 砂漠には砂漠の世界があり 湖には湖の 海には海の世界がある それぞれ別々の世界観があり 森の生き物は たいがい 海にはいない 逆に 海の生き物は たいがい 森にはいない そして 森に棲む生き物は 森らしさを維持するように活動し 海に棲む生き物は 海が海であり続... 続きをみる
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生命は世界と共にある 太古の海で シアノバクテリアが繁殖し 酸素を放出した このシアノバクテリアの活動により 酸素のない世界が 酸素のある世界へと変わっていった 酸素のある世界に変わると 酸素を利用する生命が現れて 生命も世界も多様化していった 多様化するにつれ 生存競争も増えて来た 目指す世界が... 続きをみる
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何処の国にも 悪い子がいるらしい そんな悪い子供に この世のものならぬ恐ろしい化け物がやってきて 襲い 脅し 良い子になる様にしむけてゆく 子供たちは そんな恐ろしい化け物から逃れたくて 泣き叫び そして 良い子になってゆく 良い子になると 恐ろしい化け物は その恐ろしさを次第に消してゆき 化け物... 続きをみる
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窓際の植木鉢で シクラメンが花を咲かせた 夏に 葉を枯らし 死にかけていたシクラメンも 秋の訪れとともに葉を伸ばし 冬が来て 花を咲かせた シクラメンは 葉の作り方を忘れてはいなかった 水を得て 太陽の光を浴び 栄養を造るそのやり方も 忘れてはいなかった 花芽を伸ばし 薄紅色の花弁を造る方法も 決... 続きをみる
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人間は 人間のための 人間による 人間の世界を築いてゆく 猫や熊 ゴリラやチンパンジー 米や小麦 星の王子さまの星の薔薇やバオバブの樹も それぞれのための それぞれによる それぞれの世界を築いている 様々な言語も 様々な文化も 様々な学問も それぞれのための それぞれによる それぞれの世界を築いて... 続きをみる
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酒を呑んでも良いが 酒に吞まれてはいけないという 言葉を使っても良いが 言葉に使われてはいけないのかもしれない 言葉に呑まれていては窮屈だ そうは思っても 愛するものにより 骨抜きになるという話はよくあることで 自らの外側に在るものを愛するがゆえに 自らの内側に在るものをないがしろにする性質が 人... 続きをみる
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言葉が人を動かすと 人が言葉を使いだす そうして 人が言葉を使うほどに 人が益々言葉に忠実になってゆく この言葉と人の円環の中で 言葉と言葉は連なり 人と人が連なってゆく 体の中にも たくさんの言葉が蠢いて 心臓と肝臓がおしゃべりしているのだろう だから 心臓と肝臓は連なっている 心臓は 拍動する... 続きをみる
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保健所の小さなケージの中で 大きな猫が二匹 身を寄せ合っている 季節のように 人の気持ちは移ろい 変わらぬ心の持ち主に悲しみをもたらす 商品棚に並んだ商品に手を伸ばし またそれを元の場所に戻す こんな些細な移ろいの中で 商品に心があるならば 商品は喜び そして悲しむことになるのだろう 愛は儚いが故... 続きをみる
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したいことと できないことが いっしょにいると かなしいから したいことと できることが いっしょにいてくれると とてもうれしい だからなのかな できないことが できるようになると とてもうれしくて できたことが できなくなると とてもかなしい したいことと できることとが いっしょにいてくれてい... 続きをみる
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野放図な自由と 目標を選ぶ自由には 大きな差異がある 野放図な自由は 無秩序に向かう自由であり 目標を選ぶ自由は 秩序化に向かう自由である ただこの秩序化に向かう自由は 目標を定めると もはや自由は急速に消滅してゆく自由である 目標を達成するために 様々な努力を重ね 仕掛けを造り 人事を尽くして ... 続きをみる
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反応が進むには 様々な条件がそろわなければならない 温度や湿度 pHや気圧や浸透圧 反応に必要な材料や 反応を触媒する仕組みも必要になる こうした様々な条件を整えられた場合にのみ 適切に反応が進むということになると 自然に任せていたのでは 到底適切に進むことが困難である そこで 反応が首尾よく進む... 続きをみる
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イソップ物語に 「オオカミが来た」と噓をつく少年の物語がある 「オオカミが来た」という少年の叫び声で 村人は大騒ぎになるのだが 「少年はうそつきだ」ということになると 「オオカミが来た」という少年の叫び声に 村人は反応しなくなる 反応されない言葉は 空しい しかし それが本来の自然の姿であり 「オ... 続きをみる
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能動的世界は その世界維持に必要なものを 能動的に組み込み その世界維持に不都合なものを 能動的に排している 能動的世界は ある意味 とてもわがままである ところが その世界が もっと大きな世界の世界内存在として 能動的活動をしているということになると その大きな世界に 能動的に組み込まれなければ... 続きをみる
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ネジは 本棚の部品になることもあるが 車の部品にもなる 本棚のネジは 本棚という世界の中に存在する世界内存在であり 車のネジもまた 車という社会の中に存在する世界内存在である 私という存在も 家庭の中に存在する世界内存在であり 社会の中に存在する世界内存在である 使用する言語世界の中に存在する世界... 続きをみる
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目的が淘汰選択されている 生命は 「生き抜く」という目的のもとに 「如何にして生きるか」という小命題を抱えている この命題の回答として いくつもの目的が実存することになり この目的の選ばれ方で 生き方や 形態を変えてゆく その過程が進化ということになる こうた生き方にかかわる目的が変われば 目的に... 続きをみる
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文字が刻まれていても その文字が眺められるだけでは 文字は模様であり その文字が読まなければ 文字から意味は生まれてこない 「読む」から「眺める」を差し引いたところに 意味が生まれてくるとういことだ 美しい絵画と つまらない絵の差も このようなところにある 意味がそれを読み取る側に存在するように ... 続きをみる
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国際法 皆で破れば怖くない 法律の順守には その法律に 善のイデアが充満している必要がある さらに その法律には 仲間のイデアが充満している必要がある 仲間たるものかくあるべき その中に 法律の順守が入っていなければ 法律はただの文字になる 仲間意識の欠落が 無法地帯を形成する 仲間意識の分断が ... 続きをみる
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順調なプロジェクトは 計画どおりに実践が行われ 計画の目的に沿った成果が表れている この成果により 計画の正当性が明らかになり この計画が賛美されることになる このような 時間の流れの中で 計画が維持されている 実践やその成果が 時間の中で 沸き上がり消滅しているのに対し プロジェクトの中で 計画... 続きをみる
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仲間を裏切ってはならないという掟がある この掟により 善がないがしろにされることがある 敵の悪は徹底的に糾弾し 見方の悪には目を瞑るということは 古今東西良くある話で 正義論においても 親族の悪事を隠すことは 致し方がないこととされ むしろ 善であると評価されている 殺生は良くないが 豚肉や牛肉は... 続きをみる
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痛みから解放され 自由になった理性は 痛みとは無縁の思想を説くこともできるだろう しかし 痛みを前にして その思想は何も慰めてはくれない 欲情から解放された純粋理性は 食事の喜びからも 飢えの苦しみからも 自由である 便秘の苦しみからも 排便の喜びからも 解放されている そんな純粋理性でさえ その... 続きをみる
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学習は轡であり 轡をはめられると 言葉が手綱となり 人間は言葉に御されることになる 「その川の北側から退避して その川の南側へ行け」 柵はなくても 言葉が柵となる 言葉に従わない者には 檻や手綱が必要だ 言葉が通じない家畜には 檻や手綱が用意され 言葉が通じる人間には 言葉が用意されている こう... 続きをみる
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正義の実践のために法律が施行され 犯罪者には刑罰が下される この刑罰は見せしめの意味合いもあり 公開されるのであるが 未成年者である場合は 未成年者保護の観点から非公開にされるなど 犯罪者に有利となるような制度も併設されている 刑事裁判の際に勘案される情状酌量の余地も その一つである 精神疾患患者... 続きをみる
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大局的にみると 絶滅する生物種があるのだから 生命に 必ずしも生きる義務はない しかし 個々の生命は 「生きなければならない」という 義務が付与されている だからなのだろう 捕らえられた蠅や蝶は 逃れようと必死にもがく 肉食獣は 獲物を求め 被食者は 捕食者の気配を察すると 必死で逃げる 様々な仕... 続きをみる
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予定性を具備した仕掛けに刺激が加わり 予定していた反応が惹起される この仕掛けを創り上げることで 反応が成立している この言葉にこの意味 あの言葉にあの意味を仕掛けられていないと 会話が成立しない このような 言葉とその意味のような関連性が成立するように こうなればああなると 様々な事象が 予定さ... 続きをみる
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反応には 予定性 能動性 目的性が観察できる 予定性 性ホルモンをメスが出すことを予定しながら オスはそれを受信するようにできている 能動性 性ホルモンを感知すると その源流の方へと積極的に積極的に移動する 目的性 メスにオスが近づくことで 交尾が成立し世代が連なる システムの内部では 予定性を互... 続きをみる
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アイデンティティーは 「どんな反応をするか?」を 総和した概念であろう 大豆の芽は 重力に逆らい 空に向かい伸びてゆくアイデンティティーと共にあり 大豆の根は 重力に従い 土地の中への伸びてゆくアイデンティティーと共にある そして その大豆は 太陽の光と 土の栄養や水を取り込み それを生命体として... 続きをみる
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必然が 周辺に誘導されながらやってくる * 赤色は「赤」と表現されることは 必然的なことで 赤色を「黒」と表現してはならない この必然性により 色の表現の正当性を付与しているのだが この必然性は 良心や友人の教えにより 幼少期に獲得した必然性であり正当性である * 両手を 手のひらを見ながら眺める... 続きをみる
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異質が維持されてゆく ある言葉 その言葉が持つ特異性 すなわち 異質を伝えてゆく そして 啓蒙がそうであるように 今までになかった言葉は 今までとは違う異質を広めてゆく A=Bであり B=Cであれば A=Cである AやBやCは DやEやFではないのかもしれないし DやEやFもAやBやCと同じものか... 続きをみる
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責める 言葉には 責めるという働きがある だから 言葉を嫌いになる時がある 言葉を吐く人が嫌いになる時がある 責めることにより 周りの環境を整備しようとするのだろう 時に大声で 怒鳴り散らし 非を責める 責めにより 責めた者のための環境が整えば 怒鳴り散らすことで 目的が達せられ 成功を収めること... 続きをみる
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うまくいったことを 繰り返せば 必ずしもうまくいくとは限らないが またうまくいくことがある この実践的帰納法が 生命現象を貫いている この実践的帰納法が成立するために 外的要因と内的要因が備わる必要がある 外的要因は たとえば 水不足では野菜が育たないということで 内的要因は たとえば 良い品種で... 続きをみる
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目的が見いだせる状態では 能動的であり 定型的な現象が 繰り返されている 四季の移ろいは 定型的は現象ではあるが 能動的ではなく 地軸の傾きによる太陽光の強さの変化による 受動的なものである 生命は こうした四季の移ろいに対して 能動的に反応し 四季に応じて生活様式を変えている 蝶たちの多くは 寒... 続きをみる
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目的には引力があり その重力場に定型的反応が 寄りそい集まり 目的を重層化し より強大な重力場に成長してゆく そんな自己組織化が 生命を 多様に進化させてきた 食欲も 生きるという目的に引き寄せられ 身体に宿っている定型的反応だ この食欲もまた目的となり 様々な手足の動きを従え 口や舌を動かす よ... 続きをみる
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言葉が正確であるほど 言語化とその実体化の連鎖が 定式的に進むことになる そうなれば間違いはないはずのだが なかなかそうならず 間違いが起こる たとえば 助手席のナビゲーターに 「右に曲がれ」と言われているにもかかわらず 左に曲がってしまうことがある ナビゲーターが右と左を言い間違えることもあれば... 続きをみる
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実体を言語化するという反応と 言語を実体化するという反応がある そして 自然を言語化する自然科学 言語を実体化する応用科学がある 応用化学は 自然を人工的なものへと変えてゆく この人工的なものには目的がある 言語化と 実体化という反応の連鎖が高める秩序性の中で 目的が醸造されている 秩序性の高い反... 続きをみる
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痛かったり 不安になったりするようにできているのは なぜだろう 痛いのも 不安になるのも反応なら 嬉しいのも しあわせなのも反応だ 良い反応ばかりなら ありがたいが 痛かったり 不安になったり 苦しかったりする 嫌なことがあるから それを避けようと もがき苦しむ もがき苦しむことが 生きる側面にあ... 続きをみる
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命の反応は 内部で激しく連鎖している この反応の連鎖が維持されるよう 外部からの邪魔を極力排除している 隔壁の形成はその排除の方策の一つである この外と内を隔てる隔壁は 外部による命の反応の妨害を阻止するとともに 命の反応を外部に伝えることを阻害している 外部との接触は この隔壁により許容されたも... 続きをみる
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生まれて初めて見る動くものを 親鳥と認識しそれを記憶する コンラート ローレンツが発見した この「刷り込み」という現象は 親鳥のひな鳥への献身的育児と相まって 鳥の親子関係の調和を演出している 調和は 親鳥のひな鳥への献身と ひな鳥の親鳥への盲目的服従により 成立している 「刷り込み」がもたらす ... 続きをみる
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お金は目的ではなく手段ではあるが 無くてはならない大切な存在だ だから それを欲する 欲すると お金は目的となる お金は生きる手段であると同時に 生きてゆくための活動の目的となっている こうして 活動の手段となり 活動の目的となったお金は お金にまつわる活動としての局在の中心として君臨する 言語も... 続きをみる
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細胞は膜で隔離されていないと その内部で予定された反応を実践できない 膜で隔離された 特定の環境の中で 特定の反応が実践されている だから 隔離している膜が壊れると 調和が成立していた環境が破壊され 特定の反応を実践することが出来ないくなり 特定の反応の連続として存在していた細胞が消滅する 外部か... 続きをみる
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面の皮が厚くなるということなのか 年を取るにしたがい 聞きたくないことを聞かないでおける横柄さが 次第に身について来たような気がする どんな些細なことにも耳を傾ける そんな殊勝なことをし続ければ こちらの身が持たない 何をしても疲れやすくなり 自分のこともままならない気分でいるのに 他人のことにま... 続きをみる
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言語は 言語を単位とする独我論として 成立している 言語にとって 言語以外の存在は幻影であり 言語ではない その幻影とのすり合わせの中で 言語は 幻影と協調している 協調する幻影が動くと 言語もそれに合わせて動ける仕組みになっているのだ 人間の言語において この協調の仕組みを担っているのが 人間と... 続きをみる
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半透膜で仕切られた内側で 細胞が規定された反応を巡回させているように 不完全な隔壁で守られた内側で それぞれの独我論がそれぞれの規定を巡回させている この巡回は 隔壁の不完全性において 外部とわずかに交流し この交流により 独我論は遷移する 「こうあるべきである しかし 世の中はそうなっていな... 続きをみる
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今まで通りにするということが その今まで通りであった局在において 公平なことであるとされ平穏が保たれている このような局在に 別の価値観が入り込むと 今まで通りであることが公平ではないということになり 独我論的平穏が崩れ去り 議論を設けたり 争いの場が沸き上がったりする 村の運動会で 人口が多く力... 続きをみる
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生命が 独我論的平穏を求め 悪しき外界を遠ざける この創られた局在の内部で 生命反応が循環すべく 調和すべき予定を実践してゆく だから 生命は 外部が局在の内部に侵入することで 局在内部の調和が崩れることで終焉する また 外部とは無関係に 局在内部の反応が予定通りに実践されず 調和が乱れることでも... 続きをみる
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カンブリア爆発と呼ばれる 急速な進化の形跡が知られている カンブリア紀には 食う食われるの関係が鮮明になり 食う側は 捕食者としての機能性を 食われる側は 捕食者からの逃避機能を高めたとされている 世界の一部として佇む生命は その局在として 反応を自身の局在の中で循環させるだけではなく 自身以外の... 続きをみる
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環境に応じて 起こりやすい反応と 起こりにくい反応がある 環境が 反応を選択する要因となっているということだ 反応の誘導は このような環境がより洗練され その反応を非常に起こりやすくし 反応が起こる蓋然性を著しく高めている状況である 外堀を埋められて 他にどうすることもできない状態で 反応が誘導さ... 続きをみる
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見えない色がある 聞こえない音がある 知られていない真実がある これらはみな あるものすべてに反応しないというだけことだ 反応の範囲内で ものごとを知覚しているにすぎない それでも 生きてゆける 人間ほどの知能がなくても 猫や犬は立派に生きている コウモリのように 超音波を聞くことが出来なくても ... 続きをみる
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反応の予定が いたるところで形成され続けている 酵素はその典型のひとつである 酵素があることで 化学物質が特定の化学反応を起こし 別の化学物質へと変貌する 学習や慣れも 反応の予定の典型だ 「おはよう」というと 「おはよう」とかえってくる プログラムも 反応の予定の典型だ 予定通りの演算がなされ ... 続きをみる
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戦争が行われている地に たくさんの地雷が埋められているという 爆発しなければ 地雷も怖くないのだけれど 踏むと爆発するので あると思うだけで怖くて歩けなくなる 地雷は 踏まれると爆発するようにできている 爆発という反応の予定が 地雷の中に組み込まれているということだ こうした反応の予定の埋め込みは... 続きをみる
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言葉が 人間を介して 様々な生命活動に影響を与えている 害虫の烙印を押された昆虫は生き難くなり 益虫の烙印を押された昆虫は生き易い 人間の影響力が及ぶ範囲で 昆虫は自らに課せられた言葉を背負い生きている だから 人間の手の届かない深海や高山では 寒中は言葉から自由になり暮らすことが出来ている 人間... 続きをみる
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同じ人が 妻と言われたり 母と言われたりする 夫との刺激と反応が盛んな時は妻であり 子供との刺激と反応が盛んな時は母となる だから同じ人でも 妻は母ではない ましてや恋人でもなく 子供でもない 同じ人が異なる刺激と反応を使い分ける この使い分けが 実存主義的な現象になる 同じ人であることは 実在主... 続きをみる
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身体の中には 無数の刺激と反応が凝縮されている 刺激と反応が濃くなればなるほど 生命活動は活発で 刺激と反応が薄くなればなるほど 生命活動は低調ということになる 知的活動も 刺激と反応が濃いほど活発で 薄くなれば低調になる 論争も 戦争も同じだ 一言云うと 3倍返ってくるから 喧嘩も盛り上がる 愛... 続きをみる
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同じ秩序が 何処までも広がっているわけではない ある秩序と別の秩序の間には 境界があり それぞれの秩序は それぞれの局在を為している 境界は 明確な線を描くこともあれば ぼんやりとした線を描くこともある 入り交じり 重なり合った境界が広々と広がっていることもある 時間的なものであることも 空間的な... 続きをみる
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局在の中心に予定があり その予定に従い実践が繰り返され 局在が維持されている 予定が言語である場合には その局在は 文民統制的であり 宗教的であり 予定が意志である場合には その局在は 独善的であり 独裁的である 個人の意思が集まり 集団の意志として 言語となり 言語が個人の意思を抑圧し 支配する... 続きをみる
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話すメリットがなければ 話すことは無くなり 聞くメリットがなければ 聞くこともなくなる メリットのある局所で 話し 聞き 会話が成立する デメリットしかない会話は 長続きせず 消えてゆく こうして 会話のある所に 会話が盛んになり 関係が濃密になり 会話の意味も より大きなものになってゆく 話すこ... 続きをみる
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一時に来るのではない 死はまだらにやってくる 脳が死んでも 肺や心臓は生きていたりする 同じ臓器でも 早く死ぬ細胞もあれば 粘り強い細胞もあるのだろう 死体の髭をきれいに剃った後 髭が伸びてくることがあるという 伸びてもわずかなのだろうが 死と生の境界で 髭を伸ばそうと 必死に活動する細胞があると... 続きをみる
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私の身体は 赤血球を作る技術を持っている 人類の知性には 今だ赤血球を創る技術を得ていない この点で 私の身体は 人類の知性を超えている しかし 私の身体には 時計を 車を ピストルを 原子力発電所を作る技術を持ってはいない この点で 私の身体は 人類の知性に劣っている 赤血球を作る技術は 私の身... 続きをみる
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カメラは 写真を写す その目的を着実に履行する機能を その物質の塊の中に宿している 物質の塊に 目的を履行する機能を宿すことができるのは 試され 改良を重ねながら洗練されて来た設計図と材料 それに 材料を設計図通りに実現するための製造プロトコールがあるからだ 物質が目的を宿すということには 様々な... 続きをみる
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痛みを感じるということ 痛みは 一時のことで 痛んでいる時間が過ぎれば 痛みは無くなる しかし その痛みが記憶となり 無いはずの痛みが 私を苦しめ 私を規制する 過ぎ去った痛みに 私は苦しみ 畏れる 今はないものに 私の精神は苦しみ 畏れ逃げ惑う そうした記憶が 私を拘束し 私は自由を失う この不... 続きをみる
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言葉は 人間より偉くなければ 人間の自由を制限できない そんな言葉を 人間は作り続ける 人間は 人間より偉い存在を創りたがる生き物の様だ その偉い存在の下に 人間を配することにより 社会が成立している 社会の言葉の支配下に 私があるということだ それでいて 私は 私の言葉の支配者である 私と言葉の... 続きをみる
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精神は 今だけを生きていないから 高尚であり 下劣極まりない 肉体は今にとどまり続け 精神は過去や未来に遠ざかる 肉体はここにとどまり続け 精神はこの場所から遠ざかる その精神も 自由に遠ざかるのではない 地獄を嫌い 天国を好む そんな精神に引き回され 肉体は右往左往を繰り返す 地獄を嫌い 天国を... 続きをみる
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局在の渦は 周囲に刺激を与え続けている その刺激に 様々な局在が反応を返す このような刺激と反応の総和の中で それぞれの局在が持続している 例えば 被食され 捕食し 有機物が複雑に循環している 生命が反映すればするほど より複雑に有機物が循環する この循環の中の 有機物の集積している場所が 生命体... 続きをみる
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ワインの本質は ワインボトルの内側に封じ込められた液体にあるのか? そのワイボトルのラベルにあるのか? そのラベルが持つ歴史にあるのか? それとも 人間の味覚という太古から培われた機能にあるのか? これらのどこか一点にワインの本質があるのではない こられのものが本質に欠かせない部分とあり 散在して... 続きをみる
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とある人の 良いところを集めて羅列すると 人格賛美ができあがる 逆に 同じ人の 悪いところを集めて羅列すると 人格非難ができあがる 賛美される人格表現も 非難される人格表現も とある人としての局在ではなく とある人としての局在に対してなされた 外部の反応の産物であり 賛美される人格表現も 非難され... 続きをみる
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局在化した部分と その他全体との関係において 局在部分は その他全体に対して反応する主体であり また 反応される側としての刺激となる客体である サボテンは 熱風に曝されても 水分を失わないように工夫するとともに 水を貯留する機能を持ち合わせている このような機能により 砂漠の中で サボテンが 自ら... 続きをみる
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局在化した部分と その他の全体が接している この局在化した側の接点において 局在化が維持されるような反応が 様々実践されている 局在化した存在にとって 局在化を維持する反応は良き反応であり 局在化に危機に危機をもたらす反応は悪しき反応である だから 良き反応を集めることが出来る局在化した部分は 局... 続きをみる
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ミミズが 玄関マットの隙間に体半分を突っ込み 干からび死んでいた 玄関マットを持ち上げると その死んだミミズのもう半分が まだ干からびずに横たわっていた 玄関マットの下の方が 湿気が多く その方へと移動しようとしたのだが 隙間が狭く 入りきることが出来ずに このミミズは死んだのだろう ミミズにして... 続きをみる
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局在と遷移:知覚できないもの対しては 沈黙しなければならない
樹木は 春を検知して 花を咲かせ 秋を検知して 葉を落としたりする 春という状態や 秋という状態は 植物に反応される客体だ 四季のある気候に適した植物の多くは 乾燥が続く環境では生きられまい 逆に 冬のない温かな気候に適した植物の多くは 冬の寒さにやられてしまうだろう それぞれに想定している環境に... 続きをみる
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自制心が個人の欲望を抑えつけ 社会の調和が維持されている たとえば 急いでいる時 赤信号を無視したくなるのだが それを自制する 自制が働かなくなると 社会の調和が失われ 社会に依存している個人も その存亡の危機に瀕することになる だからなのだろう 親は子に自制を促し それを学習させる この学習の過... 続きをみる
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理性というものは 無理難題を押し付ける凶器でもある そうした凶器が 人を困難に向かわせ 時に その困難を乗り越えさせてきた これが人類の勝利というのなら 人類は 凶器の上に成立する生命である となれば 狂気は 無理難題に屈した人類の燃えカスなのだろう 一枚の紙が 折り鶴に変わってゆく 折り目がきち... 続きをみる
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植物も私も有機物でできている 植物が炭酸固定した物質を 動物が食し利用しているのだから ある意味 当然だ 同じようなものが 別のやり方で組み合わされると 別の存在になる 局在化させるやり方が違うのだから 同じものを集めても 出来てくるものが違っているということらしい 人間国宝の先生が創る茶碗と 私... 続きをみる