順調なプロジェクトは 計画どおりに実践が行われ 計画の目的に沿った成果が表れている この成果により 計画の正当性が明らかになり この計画が賛美されることになる このような 時間の流れの中で 計画が維持されている 実践やその成果が 時間の中で 沸き上がり消滅しているのに対し プロジェクトの中で 計画... 続きをみる
ルアーなお金たち、言葉たち、命たちの新着ブログ記事
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死んでゆくときには 今よりも やりたいことを出来ないことよりも やるべきことを出来ないことに 心奪われてゆくのだろう 普段 当たり前に出来ていた 心臓の鼓動が やがて止まる やりたいということは 生きるということに対して それほど重要なことではないのかもしれない 型にはまった 呼吸や 心臓の鼓動が... 続きをみる
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仲間を裏切ってはならないという掟がある この掟により 善がないがしろにされることがある 敵の悪は徹底的に糾弾し 見方の悪には目を瞑るということは 古今東西良くある話で 正義論においても 親族の悪事を隠すことは 致し方がないこととされ むしろ 善であると評価されている 殺生は良くないが 豚肉や牛肉は... 続きをみる
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理性のない生き物たちが 蠢きながら その生命を紡いでいる 生きるということに 理性は必ずしも必要なものではないらしい そんなプラスアルファらしき理性を賛美し 他の生き物に比べ 人間は素晴らしいと 人間は自画自賛を繰り返す 野蛮な本性を 理性的な欺瞞で隠し 正義を語り 戦争を始める 理性は 手段を選... 続きをみる
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意思のない動物でも 環境に余裕があれば増えてゆくし 余裕がなくなれば減ってゆく 生命現象は 意思とは無縁に起こるものらしい だからなのだろう 意思に沿わない生命現象に 意識がいら立ったりする 生命現象は 意識の思うに任せないところがあるから 意識も大変だ そのくせ 意識は横柄で 手や足が思うように... 続きをみる
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正義の実践のために法律が施行され 犯罪者には刑罰が下される この刑罰は見せしめの意味合いもあり 公開されるのであるが 未成年者である場合は 未成年者保護の観点から非公開にされるなど 犯罪者に有利となるような制度も併設されている 刑事裁判の際に勘案される情状酌量の余地も その一つである 精神疾患患者... 続きをみる
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言葉が存在することに驚かなければならない そこに空気があり 程よい気候があることと同様に そこに 言葉が存在することに驚かなければならない ダーウィンは 「種の起源」において 育種家を例に出し 種が変わることを記載した そして 環境やその習性により種が変わってきた実績として ガラパゴス諸島のフィン... 続きをみる
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私は 私の 私のための秩序を 私の範囲の中で 維持している 私の 私による 私のための独裁だ そこに他者が現れると その他者に応じて 私は 私の独裁を解き その他者という環境に適応しようと思案する 私の独裁は 私の眼前の他者をすべからく支配下に置きたいのであるが そうはいかない だから 逆に 支配... 続きをみる
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何の屈託もなく昼寝していると 意識が遠くにぼやけ それでいて 幸せな気分に浸ることが出来る あれこれと 思索を巡らせ 忙しく意識の中に没頭している時の様な 高揚感から離れ まどろんだ 幸せな気分に浸ることが出来る 縁側のひだまりで昼寝をしている猫の様な気分である サバンナの木陰で 満腹のライオンが... 続きをみる
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大局的にみると 絶滅する生物種があるのだから 生命に 必ずしも生きる義務はない しかし 個々の生命は 「生きなければならない」という 義務が付与されている だからなのだろう 捕らえられた蠅や蝶は 逃れようと必死にもがく 肉食獣は 獲物を求め 被食者は 捕食者の気配を察すると 必死で逃げる 様々な仕... 続きをみる
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集団が形成される時 その集団の中の個人は 集団員としての人格を装うようになる 恋人 家族 地域 地方 会社 国 同好会 宗派 様々な集団があり 様々な人格の装いを 着替えながら 社会を行き来していても どれが 本当の人格なのかわからなくなってしまうようなことなく どれもこれもが 自分の人格であり続... 続きをみる
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仮に リストカットすると快感が得られ 性交により激痛がもたらされるとすると そのような動物は 速やかに その生息数を減らし 絶滅に至るだろう このことは 感覚の不適切な発露という 内的な要因により死滅することを示している なにも 絶滅は 環境の変化といった 外的な要因により引き起こされるばかりでな... 続きをみる
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私の心臓と 私の肝臓が 助け合いの関係を反故にしてしまうと 私は死ぬことになる 助け合いの消滅と共に 私も死ぬのだ 社会において 人と人の関係を維持させているものに 法律がある 法律は 個人に対し 「自由の剥奪」として作用し この結果としての社会秩序を通じて 「個人を保護する」という効果を発揮して... 続きをみる
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大昔のまあるい形の生き物の化石を見るにつけ こいつらは 何のために生きていたのか?見当がつかなくなる 結局 絶滅してしまったのだから 生きていた証は 石になった形だけで その石の形を残すために生きていたとは思われないからだ 徒労 過ぎ去ってしまえば 多くのことは徒労という評価の中に沈みこんでしまう... 続きをみる
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学習は轡であり 轡をはめられると 言葉が手綱となり 人間は言葉に御されることになる 「その川の北側から退避して その川の南側へ行け」 柵はなくても 言葉が柵となる 言葉に従わない者には 檻や手綱が必要だ 言葉が通じない家畜には 檻や手綱が用意され 言葉が通じる人間には 言葉が用意されている こう... 続きをみる
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「うまい」 「まずい」 には 理屈はない 食べると害になるものはまずく 食べると栄養になるものはうまい という 理屈は在るのだろうが それは大枠のことで 日常普通に食べるものについては うまいものはうまく まずいものはまずいとしか言いようがない 味覚は 言葉よりも深淵の世界に存在しているということ... 続きをみる
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話すということと 聞くということは 異なる反応である 話すために出す音は喉から出る 聞くための音は耳から入る だから 話すことは喉 聞くことは耳の技術によるものだ この異なる二つの技術が 調和して 会話が成立している この会話の成立の技術的裏付けが 喉と耳にある 人間の喉と コウモリの耳 あるいは... 続きをみる
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記憶がなくなれば 私は私らしさを失うだろう どんな人に共感し どんな考えに賛同するのか? 記憶がなくなれば 私は私らしさを失い 人に対しも 考え方に対しも 記憶がある時とは 異なる反応を示すだろう むろん 記憶を失っても変わらない反応もあるだろう 沁みついた反応は 記憶がなくなったくらいでは変わら... 続きをみる
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現在は 過去を語りかけてくれている そして 未来を導いてくれている 未知の未来でも 東から日は昇り 西へと沈んでゆくだろう 春になりと暖かくなりはじめ 秋には寒くなり始めてゆくのだろう 赤ちゃんが生まれ 年寄りは死んでゆく 繰り返しを踏襲しながら ひたすらに繰り返す 反応は 過去を能動的に踏襲する... 続きをみる
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反応しようとする過去からの踏襲が 刺激を刺激として 相応な反応をもたらしている 過去を再現する技術が完璧であるならば その技術を用い 同じ現象を繰り返すことが出来る 過去を再現する技術が普遍的であるならば どこでも どんな状態でも その技術を用い 同じ現象を繰り返すことが出来る しかし 普遍的でな... 続きをみる
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反応が刺激を生み その刺激が次の反応を誘う この連鎖の中 刺激が空間を移動する 視覚的な刺激は 高速で空間を移動し 聴覚的な刺激は 音速で空間を移動し 触覚的な刺激は 狭い空間をゆっくり移動する フェロモンや花粉は 風に漂い ホルモンは血流に乗り移動する こうした移動の範囲内で 刺激ー反応の連らな... 続きをみる
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身体は 強い互恵的関係により反応が循環している この反応の循環が 適正に行われるよう 反応と反応の間は狭められ 反応を阻害するような空間は排除される この結果として 空間的にコンパクトにまとまった身体として 異質の空間を形成している こうした 反応の循環と空間の異質化は 細胞としての形態 ミトコン... 続きをみる
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利己的行動は嫌われ 利他的行動は好まれるというが 利他的行動の恵が 私ではなく 他者に向かうと そんな利他的行動をやらないでほしいと思うことがある その恵みが 私に向かえばよいのに、、、 そんな思いが頭をよる なんであいつにばかり甘くて 俺にはつらく当たるのか あいつにばかり運が向いており 俺には... 続きをみる
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リンゴを置くと その場所はリンゴにより占められ 他の存在は排除される もしその場所に リンゴではなく ブドウが置かれていれば リンゴは その上もしくはその横に位置することになる 頭の中も こうした空間と同じように 「これをしなければ」と思いついて瞬間に 他のことはどこかに霧散し 頭の中は 「これを... 続きをみる
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予定性を具備した仕掛けに刺激が加わり 予定していた反応が惹起される この仕掛けを創り上げることで 反応が成立している この言葉にこの意味 あの言葉にあの意味を仕掛けられていないと 会話が成立しない このような 言葉とその意味のような関連性が成立するように こうなればああなると 様々な事象が 予定さ... 続きをみる
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たとえば ロシアという国家システムにおいて その内部では ロシアに優しい刺激と ロシアに優しい反応が連鎖し ロシアの自己肯定感を醸成しており この連鎖の循環が増えれば増えるほど このシステムを より強大なものへと増強している たとえば ウクライナという国家システムにおいて その内部では ウクライナ... 続きをみる
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反応は 刺激を予定している 酵素は基質を ホルモン受容体はホルモンを 神経細胞は神経伝達物質を予定している こうした 体内由来の物質を 刺激として予定している反応の仕掛けもあるが 目や耳のように 体外由来の物質を 刺激として酔うている反応の仕掛けもある 主として 体外由来の刺激に対する反応の仕掛け... 続きをみる
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反応には 予定性 能動性 目的性が観察できる 予定性 性ホルモンをメスが出すことを予定しながら オスはそれを受信するようにできている 能動性 性ホルモンを感知すると その源流の方へと積極的に積極的に移動する 目的性 メスにオスが近づくことで 交尾が成立し世代が連なる システムの内部では 予定性を互... 続きをみる
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自己肯定感は 未来肯定感により培われているところがある 「今が辛くても 明るい未来がある」 というように 今の自分を肯定できなくても 自分を肯定することができる まあ 自己肯定感があるから 未来の自分を信じられるともいえるだろう いずれにせよ 自己肯定感にとって未来は大切だ まだ見ぬ未来に 何が... 続きをみる
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アイデンティティーは 「どんな反応をするか?」を 総和した概念であろう 大豆の芽は 重力に逆らい 空に向かい伸びてゆくアイデンティティーと共にあり 大豆の根は 重力に従い 土地の中への伸びてゆくアイデンティティーと共にある そして その大豆は 太陽の光と 土の栄養や水を取り込み それを生命体として... 続きをみる
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必然が 周辺に誘導されながらやってくる * 赤色は「赤」と表現されることは 必然的なことで 赤色を「黒」と表現してはならない この必然性により 色の表現の正当性を付与しているのだが この必然性は 良心や友人の教えにより 幼少期に獲得した必然性であり正当性である * 両手を 手のひらを見ながら眺める... 続きをみる
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なぜ土星には輪があり 木星には大きな赤斑があるのだろうか? この大赤斑は なぜ北半球ではなく南半球に在るのだろう? 金星と地球の間に 大きな惑星がないのはなぜだろうか? エベレストのように高い山が 日本に無いのはなぜなのだろうか? 富士山が もう少し北にできてもよかったのではなかろうか? 様々な潜... 続きをみる
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周囲とは異なる異質であることで その異質は存在している 柔らかなところは 固いところとは異なる異質な存在として認識され 固いところは その逆である 同じように 柔らかな思想は 固い思想とは異なる異質な存在として認識され 固い思想は その逆となる 高音のメロディーは 低音のメロディーと異なる異質とし... 続きをみる
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異質が維持されてゆく ある言葉 その言葉が持つ特異性 すなわち 異質を伝えてゆく そして 啓蒙がそうであるように 今までになかった言葉は 今までとは違う異質を広めてゆく A=Bであり B=Cであれば A=Cである AやBやCは DやEやFではないのかもしれないし DやEやFもAやBやCと同じものか... 続きをみる
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遥か遠い山々の木々は 山の一部となり その一本一本の姿は見えない そんな遠くの木々から見た私の姿も 陸地の一部でしかないのだろう しかし 私は陸地ではない 私は 確かに 陸地とは異なる存在だ そのことを どんなに否定しようとも 私は確信させられている 大地とは異なる我が 確かに在るのだ きっと 同... 続きをみる
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責める 言葉には 責めるという働きがある だから 言葉を嫌いになる時がある 言葉を吐く人が嫌いになる時がある 責めることにより 周りの環境を整備しようとするのだろう 時に大声で 怒鳴り散らし 非を責める 責めにより 責めた者のための環境が整えば 怒鳴り散らすことで 目的が達せられ 成功を収めること... 続きをみる
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人間がいてもいなくても 朝が来て日が昇り 日が沈み夜が来る ・・・はずである 人間がいない世界で 朝が来る光景を 私は見ることが出来ないから 「・・・はずである」とつけてみた 推論や想像はできても 確知できないからである 「全て」の世界は 人間がいない世界を含むのだから厄介だ だからなのかもしれな... 続きをみる
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離そうにも どうにも離れない 夏山で アブに襲われた 一匹二匹なら 手で追い払えばよいのだが 時間と共に増えてきて 何十匹 何百匹のアブに襲われ その場から 走って逃走した 走ることに疲れても 動くことをやめれば たちまち アブがまとわりつく アブは刺すのではなく 噛みつくのだそうだ そして 滲ん... 続きをみる
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鉢植えのシクラメンは 水が不足してくると 萎れてくる そのシクラメンに 水を与えると 萎れた葉が 再びシャキッと蘇る そんなシクラメンに 水を与えることを 忘れていると 葉は カサカサになり 枯れてしまう シクラメンは 自分自身で水を得ることが出来ない だから 程よい雨が降る所でないと シクラメン... 続きをみる
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うまくいったことを 繰り返せば 必ずしもうまくいくとは限らないが またうまくいくことがある この実践的帰納法が 生命現象を貫いている この実践的帰納法が成立するために 外的要因と内的要因が備わる必要がある 外的要因は たとえば 水不足では野菜が育たないということで 内的要因は たとえば 良い品種で... 続きをみる
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目的は 未来を見据えている 目的を認識するには そうすることにより どうなるかを予想することを伴うということだ 「待ちぼうけ」の農夫は 株につまずき転んだウサギをとらえた成功体験を 「またあるはず」と待ち続けた この逸話は 帰納法は必ずしも正解ではないことを 実にうまく表している 同じように 同じ... 続きをみる
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目的が見いだせる状態では 能動的であり 定型的な現象が 繰り返されている 四季の移ろいは 定型的は現象ではあるが 能動的ではなく 地軸の傾きによる太陽光の強さの変化による 受動的なものである 生命は こうした四季の移ろいに対して 能動的に反応し 四季に応じて生活様式を変えている 蝶たちの多くは 寒... 続きをみる
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目的に引力があるのは 引力が生まれる仕組みがあるからで 目的があれば 自然に引力が生まれる訳ではない でも 目的があるということは すでにその引力が生まれる仕組みも存在している ということになるのだろう 目的がある このことが意味することは 自由運動が否定されているということである 空気中の気体分... 続きをみる
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目的には引力があり その重力場に定型的反応が 寄りそい集まり 目的を重層化し より強大な重力場に成長してゆく そんな自己組織化が 生命を 多様に進化させてきた 食欲も 生きるという目的に引き寄せられ 身体に宿っている定型的反応だ この食欲もまた目的となり 様々な手足の動きを従え 口や舌を動かす よ... 続きをみる
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そこに憧れて 恋し そこの不自由な愛に溺れてしまう 愛は 豊かな恵みでもあり 同時に 不自由な束縛でもある そんな束縛の中で それぞれの命が循環している それぞれの定型的反応群が 殖えている 殖える一方で 愛が萎え 命も萎んでいる この殖と萎の均衡の中で 動的平衡が保たれている 愛も萎えるものであ... 続きをみる
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カンブリア紀を迎える前の エディアカラ期 不器用な生き物が 自らの領域を増やしながら成長していた 同心円状の化石は そんな生き物の痕跡だ 何匹もの不器用な生き物が 同じ石の中に化石となって閉じ込められた 直径1cm足らずの小さな二重円もあれば 直径20㎝を超える大きな二重円も 一つの石の中に納まっ... 続きをみる
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手段は目的を恋しがり 目的は手段を希求する この相思相愛の中で 定式的な反応が循環し 秩序が生まれる 秩序は 更なる目的を機能しながら増長し 更なる手段を反応の循環の中に 盛り込んでゆく そして 自由と 拮抗する秩序とを排斥する 秩序の海は 自由との界面で波打ちながら 様々な何かを揺らしている 私... 続きをみる
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過去から帰納されたものを 共有しながら 身体が 連絡を取り合い 帰納している 身体自身が作り出した過去も 帰納しながら 組織化された身体が 帰納している そんな仕組みの中で ホルモンが何を帰納しているかを そのホルモンのレセプターも知っている そのホルモンレセプターも 何を帰納しているかを ホルモ... 続きをみる
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出来ることをするしかない この出来ることが バブルのように膨れたり萎んだりする 私だけではなく相手や対象があるから 私の知らないところで 膨れたり萎んだりする だから 機を逸してはならない 機を見る能力は 機を逸しないという目的において 機能している手段である 人間の智慧は 様々な目的を叶える手段... 続きをみる
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私という意識は 私の内臓を満たすための手段を あれこれと思案してくれる大変ありがたい存在だ 言うなれば 空腹の神様がいて その神様が どうすれば食欲を満たしてくれるのかを 私の意識を導き 食欲を満たすという目的を掲げ 食欲を満たすという目的を叶えてくれている 神は目的の象徴である だから人間は 目... 続きをみる
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正しく生きるということと 楽しく生きるということが 両立していると しあわせだ 何時も幸せならよいのだけれど 正しくなかったり 楽しくなかったりすることがどうしても出てきてしまう そうなると しあわせに陰りが現れるようにできているらしい 正しく生きると 周りの人たちに義理が立ち 非難されることもな... 続きをみる
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人間は猫にはなれない この限界の中で 人間として 「猫になりたい」と思いながら 反応し続けている ここに 「なりたい」と 「なれない」が 力強く同居することになる この同居は 「猫になりたい」という願望が消えない限り 消滅しない そして この同居が 「猫になりたい」奇妙な人間を 演出してゆくことに... 続きをみる
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病気を憂う 病気になり 出来ていたことが 容易にできなくなると 今までのように 未来に備えをすることが困難になる それどころか 病気である未来へ備えるため 備えるべきことが増えたりもする それも 普段あまりしたことのないような備えであるので たいへん苦労することになる 病気の本人が こうした備えを... 続きをみる
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生命は 過去から帰納した未来に向け活動している だから 帰納されていない未知の未来には しっかり向き合えていない 知覚された範囲の過去のなかで 未来を見据えているということだ 既存の未来を求めながら 生きているということだ そんな 限られた既存の未来を求めて 虫たちも彷徨っている 同じものしか食べ... 続きをみる
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これから寒くなるから 冬ごもりの準備をしよう これから暖かくなり 食べ物が豊かになるから子育てを始めよう 生命は 未来を予定しながら今を生きている 来たるべき未来に どう反応するのか? この反応を準備しながら今を生きている 人間も生き物だから 人間の頭の中にも 未来の想定が沸き上がり それにどう対... 続きをみる
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シャインマスカットや 信濃パープル 大粒の種なしブドウが 品種改良の末に出来上がってきた 人間は 犬や猫も品種改良し 人間にとって欠かせない相棒に育てて来た こうした人間の品種改良の能力は 同種である人間にも及んでいる 他者を どんな人間に成長させるのか 自身を どんな人間に成長してゆくのか そん... 続きをみる
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言葉が正確であるほど 言語化とその実体化の連鎖が 定式的に進むことになる そうなれば間違いはないはずのだが なかなかそうならず 間違いが起こる たとえば 助手席のナビゲーターに 「右に曲がれ」と言われているにもかかわらず 左に曲がってしまうことがある ナビゲーターが右と左を言い間違えることもあれば... 続きをみる
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実体を言語化するという反応と 言語を実体化するという反応がある そして 自然を言語化する自然科学 言語を実体化する応用科学がある 応用化学は 自然を人工的なものへと変えてゆく この人工的なものには目的がある 言語化と 実体化という反応の連鎖が高める秩序性の中で 目的が醸造されている 秩序性の高い反... 続きをみる
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実体を言語化するという反応と 言語を実体化するという反応がある 実体は 天気であったり 行動であったり 時間であったり 空間であったりする こうした実体が言語化され記録に供される さらに 実体と実体の関係も言語化される たとえば 原因と結果といった 経時的関係であったり 動物とその行動といった 同... 続きをみる
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その行いに 意味があろうが なかろうが 「右向け右」 「気を付け」 「休め」 といった号令に反応して それぞれの命令に呼応した行いをする 小学校の 運動会の練習は退屈だった 「休め」の号令に 座り込んだりして本当に休むと 怒られた 「休め」という号令は 体を休めることではなく 定式的な休む姿勢をと... 続きをみる
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痛かったり 不安になったりするようにできているのは なぜだろう 痛いのも 不安になるのも反応なら 嬉しいのも しあわせなのも反応だ 良い反応ばかりなら ありがたいが 痛かったり 不安になったり 苦しかったりする 嫌なことがあるから それを避けようと もがき苦しむ もがき苦しむことが 生きる側面にあ... 続きをみる
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法律に飲み込まれ生きているから 法律に守られているのか あるいは 法律に守られたいから 法律に飲み込まれているのか 法律の外の無法地帯には 自由があり野蛮がある キリストにはキリストの法があり イスラムにはイスラムの法があり 日本には日本の法があり ヒンズーにはヒンズーの法がある 段々畑には法面が... 続きをみる
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命の反応は 内部で激しく連鎖している この反応の連鎖が維持されるよう 外部からの邪魔を極力排除している 隔壁の形成はその排除の方策の一つである この外と内を隔てる隔壁は 外部による命の反応の妨害を阻止するとともに 命の反応を外部に伝えることを阻害している 外部との接触は この隔壁により許容されたも... 続きをみる
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生命は自閉症である 皆自閉症である 体内と体外を区別し 体内で その生命活動を循環させている 内と外が混じると この生命活動が滞り 生命は終わることになるので 内からの力で 外との交流を最低限に抑え込んでいる 生命活動のほとんどが 自ら外との関係を閉ざした密室の中で営まれるのだ 自閉症の状態である... 続きをみる
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生まれて初めて見る動くものを 親鳥と認識しそれを記憶する コンラート ローレンツが発見した この「刷り込み」という現象は 親鳥のひな鳥への献身的育児と相まって 鳥の親子関係の調和を演出している 調和は 親鳥のひな鳥への献身と ひな鳥の親鳥への盲目的服従により 成立している 「刷り込み」がもたらす ... 続きをみる
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生命は 身体の中に自らの反応を渦巻かせるために 周囲を利用している この周辺利用のために 身体の中の自らの反応に 周辺を帰納している 帰納することにより内在化した周辺が 現実の周辺と同一もしくは相似しているときに 生命は 身体の中の予定されていた反応を実践できる だから 気候が変われば それに対応... 続きをみる
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生命は自然の中で生きている 人間は 自然の中ではなく 街の中に棲んでいる 動物は巣を作り その中で暮らしている 穴を掘ったり 木の葉を集めたり 枯れ枝を集め巣を作る 街は大きな巣なのだろう いろいろなものを運んできては 街を便利にしてゆく そして いらないものを 街から追い出し 自然の中に捨てる ... 続きをみる
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人間にとって 言葉は環境である 気温や 湿度や 風向きと同様に 人間にとって 言葉は環境である だから 環境に適応するように 言葉に適応する 環境の在り様により 体が反応するように 言葉に対して反応する のみならず 暖炉で暖をとったり 冷房で室温を下げたりするように 周囲にある言葉を 自在に操ろう... 続きをみる
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メスのフェロモンに集まるオスの蛾の行動は この フェロモンを中心とした局在の内部関係であり オスもメスも局在の内部にあると想定される フェロモンを放出したり フェロモンを感知しない個体は フェロモンを中心とした局在の外部と想定される フェロモンを中心とした局在の空間的範囲は 非常に広いことになる ... 続きをみる
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雨が降ると 傘の華が開く このような場面で 「雨が降る」は「刺激」であり 「傘の華が開く」は「反応」と解される 刺激とそれに続く反応は 因果律の一種なのかもしれないが 結果が 原因に対し受動的ではなく むしろ能動的なところが 「雨が降ると地面が濡れる」 という因果律とは異なるところがある 「傘が開... 続きをみる
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主観的な視点において 内にある欲望と 外に表す欲望には 大きな差があることを認識できる この大きな差が維持されていることで 社会秩序が維持されている 無法地帯が無秩序に陥るのは この差が無くなるこをからも 社会秩序には 内にある欲望と 外に表す欲望には大きな差の必要性が考えられる 考えられることと... 続きをみる
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お金は目的ではなく手段ではあるが 無くてはならない大切な存在だ だから それを欲する 欲すると お金は目的となる お金は生きる手段であると同時に 生きてゆくための活動の目的となっている こうして 活動の手段となり 活動の目的となったお金は お金にまつわる活動としての局在の中心として君臨する 言語も... 続きをみる
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環境へ適応するという事は 不都合な環境を避けることでも成立する 冬の寒さや乾燥から胚を守る植物の種の皮も そうした適応の産物だ 外敵から城を守る城壁やお堀も そんな不都合を避けるための適応的構造物だ 好きなものを招き入れ 嫌いなものを拒絶する 好き嫌いは とても適応的だ 客観的な不都合な事象を嫌い... 続きをみる
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細胞は膜で隔離されていないと その内部で予定された反応を実践できない 膜で隔離された 特定の環境の中で 特定の反応が実践されている だから 隔離している膜が壊れると 調和が成立していた環境が破壊され 特定の反応を実践することが出来ないくなり 特定の反応の連続として存在していた細胞が消滅する 外部か... 続きをみる
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面の皮が厚くなるということなのか 年を取るにしたがい 聞きたくないことを聞かないでおける横柄さが 次第に身について来たような気がする どんな些細なことにも耳を傾ける そんな殊勝なことをし続ければ こちらの身が持たない 何をしても疲れやすくなり 自分のこともままならない気分でいるのに 他人のことにま... 続きをみる
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土手草を燃やしてから数日もたつと 土手草がみずみずしい若葉を伸ばし始める そんな様子を見ていると 土手草にとって 燃やされるということは 命を若返らせる儀式の様でもある 古い命を燃やし尽くし 新しい命が燃えカスの間から再び芽を伸ばす 命は やり直す力からできている 空襲で焼け野原となった台地に 新... 続きをみる
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獣にも 苦痛の表情や 威嚇の表情があり 苦痛を避けようとする努力がある こうした獣の表層の内側に 感情の動きがあろうことは 自身の経験から 容易に推察できる 苦痛や威嚇ばかりではない 安らかな表情や 優しい表情が 獣の親子の間で観察できるし だらしなくしている仕草にも 自身がだらしなく過ごしている... 続きをみる
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動物は死ぬと 叩いても蹴っても 痛がらなくなる 猫も 犬も 鳥も 死ぬと苦しまなくなるようだ 何の反応もなくなる 逆に言えば 生きるということは 反応するということだ 反応が反応を呼びながら 体の各部位が それぞれの役割を果たしながら 反応の場を維持している 応援されることが少なくなったスポーツが... 続きをみる
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車がまだ珍しい時代に生まれた 道路は狭く でこぼこ道だった 道路わきの電柱は木製で コールタールが表面に塗られ 暑い夏の日にはその表面がとろけていた たまに車が通ると 土ぼこりが上がり 排気ガスの匂いが その土ぼこりに交じっていた その匂いに文明を感じたのか 友達と争うように その匂いを嗅いだ わ... 続きをみる
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「気温は40度以下であるべきである」 「べきである」には そうはならない現実が隠されている だから 「べきである」を維持するために 工夫がなされる たとえば 外気温はどうにもならないが 部屋の中の温度はクーラーで下げることが出来る 小さな部屋であるほど 気温の制御は容易になる 家よりも部屋 小さな... 続きをみる
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人間は 人間が生きやすいように 外部に秩序を形成している たとえば家がある 家は 外部の野蛮な自然から 隔離した暮らしを守ってくれる たとえば言葉がある 言葉は 外部の自然を表現し それを知らせ合うことで 生きる手助けをしてくれる たとえば国がある 国は 外部の野蛮な国から 素晴らしき故郷を守って... 続きをみる
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人間は 単なる動物ではない 言葉を操る動物である だから 言葉の世界においては 人間は単なる動物ではなく 言葉の世界の生みの親としての特権を与えられている この人間の特権階級としての地位を 守ろうとすればするほど 理性は人間のために輝くものとなる 理性による人間賛美は 自己愛に満ちた白人至上主義に... 続きをみる
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協調が成立している全体の中で 局在たちが 隔壁の内側に 外側とは協調できない反応たちを隔離している 全体は 表面的に協調した秩序となっているのだが その実 隔壁による隔離により不都合を避け合うことで成立している 隔壁のない全体は 個性のない単純な均一になるのだろう そんな均一を嫌うかのように 生命... 続きをみる
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局在から見て 内部で観察する物事は主観的であり 外部で観察する物事は客観的だ 言語という局在から見て 言葉は主観的であり 他言語の言葉は客観的だ こうしたものの見方において 宗教という局在から見て 神は主観的存在であり 他の宗教の神は客観的だ 客観性を重視する科学において 神様が重要視されないのは... 続きをみる
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言語は 言語を単位とする独我論として 成立している 言語にとって 言語以外の存在は幻影であり 言語ではない その幻影とのすり合わせの中で 言語は 幻影と協調している 協調する幻影が動くと 言語もそれに合わせて動ける仕組みになっているのだ 人間の言語において この協調の仕組みを担っているのが 人間と... 続きをみる
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袋小路を駆け抜けている 生きるという袋小路 袋小路を抜け出そうとしても 痛いとか 苦しいとか お腹がすいたとか 様々な苦痛を感じては それを避けようと 袋小路の中に舞い戻る 痛いとか 苦しいとか お腹がすくとか そんな苦痛がなければ 私は この袋小路を抜け出して もっと自由になれるのだろうが その... 続きをみる
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SNSによると エッフェル塔の前で 研修旅行の国会議員が 観光客のように記念撮影をしていたようということらしい これに対する批判は 嫉妬まがいの同化圧力が加勢しているだろう 自分たちと同じはずなのに なんでそんないい思いをしているんだ このように 自分と比較することで同化圧力が働き 嫉妬を増長する... 続きをみる
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半透膜で仕切られた内側で 細胞が規定された反応を巡回させているように 不完全な隔壁で守られた内側で それぞれの独我論がそれぞれの規定を巡回させている この巡回は 隔壁の不完全性において 外部とわずかに交流し この交流により 独我論は遷移する 「こうあるべきである しかし 世の中はそうなっていな... 続きをみる
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本を読んでいる時 本以外の現実は 遠く向こうに追いやられ 意識は 両の手のひらに乗るような小さな本の中に埋没する 本が醸し出す世界に没頭すると 本以外の現実は もはや意識にとっての現実ではなくなる その現実は 本が醸し出す世界を阻害する邪魔者に成り下がるのだ このような独我論的な意識の中に引きこも... 続きをみる
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今まで通りにするということが その今まで通りであった局在において 公平なことであるとされ平穏が保たれている このような局在に 別の価値観が入り込むと 今まで通りであることが公平ではないということになり 独我論的平穏が崩れ去り 議論を設けたり 争いの場が沸き上がったりする 村の運動会で 人口が多く力... 続きをみる
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恋は冷静な判断を狂わせるところがある 現実把握よりも 恋の妄想が意識を占めるからに他ならない 恋心には 現実を遠ざけるところがあって 都合の悪い現実と向き合わないところがある 恋の相手の気持ちを知りたいと思うのだが 相手の気持ちを知ることを怖がり 恋を打ち明けられないのも 恋心が 恋を守ろうと 都... 続きをみる
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生命が 独我論的平穏を求め 悪しき外界を遠ざける この創られた局在の内部で 生命反応が循環すべく 調和すべき予定を実践してゆく だから 生命は 外部が局在の内部に侵入することで 局在内部の調和が崩れることで終焉する また 外部とは無関係に 局在内部の反応が予定通りに実践されず 調和が乱れることでも... 続きをみる
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中世は理性的な時代であった 近代化は 人間復活による 野生への回帰を含有しているという考えだ 純粋理性は トイレの存在を 必要悪とみなしていないだろうか? 眠るということことを 非効率なこととみなしてはいないだろうか? オートメーション化された工場の中の機械は 効率的で 理性的な存在だ それに比べ... 続きをみる
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知っていることが起こるということと 知らないことが起こるということに 違いがある 知っていることが起こることは 家の中にいるような安心感がある日常の物事であり 知らないことが起こるのは 異国の地にいるような心持になって 冒険心がワクワク湧き上がる興奮する物事だったり あるいは 不安の気持ちに苛まれ... 続きをみる
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反応の調和が試され続けている 試され 調和する反応が残存し 調和しない反応が淘汰される 自然選択は 反応の選択だ そして 選ばれた 調和した反応が 調和しない反応を拒絶しながら 局在を形成している 細胞は 何と調和し 何を拒絶するかを 予め知らされ それを忠実に実践し 組織を維持している 人間社会... 続きをみる
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カンブリア爆発と呼ばれる 急速な進化の形跡が知られている カンブリア紀には 食う食われるの関係が鮮明になり 食う側は 捕食者としての機能性を 食われる側は 捕食者からの逃避機能を高めたとされている 世界の一部として佇む生命は その局在として 反応を自身の局在の中で循環させるだけではなく 自身以外の... 続きをみる
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環境に応じて 起こりやすい反応と 起こりにくい反応がある 環境が 反応を選択する要因となっているということだ 反応の誘導は このような環境がより洗練され その反応を非常に起こりやすくし 反応が起こる蓋然性を著しく高めている状況である 外堀を埋められて 他にどうすることもできない状態で 反応が誘導さ... 続きをみる
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生命が生まれる前から 地球上には 様々な化学反応が起こっていたろう 空中では 空中の化学反応が 水中では 水中の化学反応が 高温の場所では 高温の化学反応が 低温の場所では 低温の化学反応が 存在する材料に応じて 繰り広げられていたことだろう 総じていうと 環境に応じて 化学反応が起こっていたとい... 続きをみる
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風立ちぬ 風も生きているのだろう 無風になるまでのひと時を 生きて 生きて 生き延びる風 風が 風を呼ぶと 風は そのひと時を伸ばし伸ばし 生き延びてゆく 風が 風を呼ぶ力が強まれば 風は 力強く生き延び 風が 風を呼ぶ力が弱まれば 風は 衰退し やがて息絶える 命が 命を呼ぶ反応を 連鎖させてゆ... 続きをみる
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生き物を殺すということは 罪深いこと しかし 生き物を食べなければ 生きてはゆけないのが生き物 この葛藤を 習慣が鎮めてくれている 殺されてもよい生き物と 殺されてはいけない生き物が 習慣として形成され 殺されてもよい生き物を殺すことは 罪深くはなく 殺されてはいけない生き物を殺すことは 罪深いこ... 続きをみる